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昨日は2年生の授業が一斉休講で、授業がありませんでした。 理由は、学生達が今年12月に行われる「日本語能力試験1級」に申し込みをするため・・・です。 日本語能力試験は日本語学習者対象の試験で、4級から1級まであります。(1級が一番上)実施は年一回。 日本の日本語学校で働いていた時は、いかに多くの学生を日本語能力試験1級に合格させ、大学に進学させるか・・・が目標でした。 この日本語能力試験は、日本以外の国々でも実施されています。当然中国でも。 中国では、年々受験者が増加していますが、数年前から受験申し込みはインターネットに限られ、受験できる定員も決まっているため、あっという間に締め切られてしまうそうです。 受験したいのにできない人がでてくるなんて・・・とも思いますが、単純に中国での日本語学習者全員がこの試験を受けられるだけの設備が整わない・・・のが現状なのかもしれません。 試験の結果は、一度日本に送られて採点され、また中国に戻され、受験者本人が結果を知るのは2月~3月です。申し込みが5月、試験が12月、結果が3月・・・一年がかりです。 私の大学では3年生の12月に全員が1級を受験することになっています。もし不合格だった場合は、一年後の4年生の12月に再受験。 現在私が教えている2年生が9月に3年生になり、12月に受験・・・ということになります。 大学は全寮制で学生寮内にネット設備はなし。大学がある場所は市街地からバスで4~50分の場所。周りには小さな村があるだけで、あとは畑が広がっているだけです。 なので、受験申し込み日は小さな村のネットカフェに300人の学生が殺到するのです。 申し込みの時点で一大イベントです。 そんなわけで、昨日は「学生をネットカフェに行かせる日」となり、休講になりました。 今日、学生に申し込みができたか聞いてみると、朝8時にネットカフェへ行って、午後3時まで順番待ちをしたそうです。。。お疲れ様・・・!! これから2年生は2級レベルの文法を身につけて、1級対策をしていくことと思います。 でも、能力試験はあくまペーパーテスト。1級を持っているからといって、実際に級相応の「会話力」があるかどうかはまた別で・・・。 今の2年生の日本語が、筆記・運用力ともに伸びてくれることを願います。 私が彼らを担当するのも残すところあと一ヶ月半。 運用力向上の土台作りのために、できる限りのことをしたいと思っています!