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どの国にも方言はあると思いますが、中国にも各地方で方言があります。 もちろん学校の授業やニュースなどは「普通語」という標準語が使われています。 とにかく広ーーい中国。 同じ中国人でも、自分の出身地と違う土地の言葉を使って話されると一言もわからないそうです。 広東語がいい例かもしれませんね。 同じ省内でも、川を挟んだら言葉が違うというくらい。 ある意味、中国にいながら外国語を聞いているようなものですねぇ。 私もきちんと調べたわけではありませんが、学生の話を聞いていると 北京語、上海語、広東語、四川語、雲南語、福建語、西北(陝西)語・・・etcと実にさまざま。 他にももっと色々な地方の言葉がありますし、少数民族の言葉もあります。 学生達も、出身が違う友達とは普通語、同じ出身地の友達とは方言で話しています。 さて、ここ西安の人々は「陝西方言」を使っています。 もちろん標準語も話してますが、時々何を言ってるのかさっぱりわからないこともあります。 アクセントが違うものは多少想像できますが、言葉そのものが違う場合はもうお手上げです。。。 例えば、街中でよく耳にするのは「モスモス」。「モスー」と言う場合もあります。 実はこの「モスモス」は陝西省の方言です。標準語では「没事(mei sher)」。「大丈夫だよ」みたいな意味です。 他には ・「速く!」 ⇒ 標準語:「快点儿(kuai diar)」 / 陝西語:「クリマツァ」 ・「面白い」 ⇒ 標準語:「愉快(yu kuai)」 / 陝西語:「リャオザリャー」 ・「私」 ⇒ 標準語:「我(wo)」 / 陝西語:「ンガ」 ・「(私)~は」 ⇒ 標準語:「是(shi)」 /陝西語:「スー」 「私は日本人です」は普通語では「我是日本人(wo shi ribenren)」(※ウォー シー リーベンレン)ですが・・・ 陝西方言にすると「ンガ スー ズーベンレン」。 初めて聞いたら、意味不明です(笑) そして有名な中国語フレーズ、「あなたを愛している」=「我愛イ尓(wo ai ni)」(※ウォー アイ ニー)。 陝西方言風に言うと・・・「ンガ ンゲ ニー」! 「愛(ai)」は「ンゲ」になってしまいます。。。 陝西省出身者に、これを言うと大ウケ間違いなしです(笑) 先日、授業で使ったら大爆笑で授業が中断してしまいました。 陝西方言は、中国人の中でも、野暮ったくて、粗野な印象があるようです。 確かに、口調が強くてとにかく早口な人が多い気がします。 でも、一年ちょっと生活してみて、西安の人たちの人柄はとても穏やかで、笑顔が多い土地だと感じています。 タクシーの運転手はたいてい西安出身者なので、ちょこっと方言の単語を口にするだけで、すごくフレンドリーな雰囲気になります☆ 今は内陸の西安ですが、昔は都だった長安。 陝西方言は「唐代の普通語」だったわけです。 古代中国語を陝西方言の発音やアクセントで読んだら、唐代の言葉になるそうです。 そう考えると、この粗野な印象がある陝西省の言葉は雅な言葉・・・になのでしょうか?? 西安にお越しの際は、ぜひ雅に「ンガ ンゲ ニー」を言ってみてください☆ ちなみに、発音は「ンガ(四声↓) ンゲ(二声↑) ニー(四声↓)」。